酵素食品と発酵食品の違いと効果の比較まとめ

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TVやインターネットで、健康に良い食品としてよく耳にする「酵素食品」と「発酵食品」、似たような言葉ですが、両者はどのようなものでどのような違いがあるのでしょうか。両者をいろんな面から比べてその違いについてご説明していきます。

3つの種類の酵素と役割

酵素食品と発酵食品には共通する部分があります。それは人の体内にある酵素を助ける役割があることです。そもそも酵素には3つの種類があり、潜在酵素といわれる体内の「消化酵素」「代謝酵素」そして外から取り込む「食物酵素」があります。

消化酵素は文字通り、食べたものの消化に使われ、代謝酵素は、下記の働きに深く関わり、体を正常に保つ役割を果たします。

・手を動かしたり、呼吸をするなどの基本的動作
・食べたものの消化や吸収を促進
・新陳代謝をあげる
・腸の働きを助けて正常に保つ
・内分泌を助けて体の調子を整える

体内での潜在酵素は限られており、食べ過ぎたりなどして消化酵素が多く使われると代謝酵素の働きが弱くなってしまうのです。

酵素食品も発酵食品も、外から取り込む食物酵素にあたります。では次に両者の違いについてお話ししていきます。

酵素食品と発酵食品の違い

酵素食品とは

酵素は、人だけではなく、生き物すべての体内にあり、消化や代謝にかかわる働きをもつタンパク質です。ですから全ての食材に含まれているといえますが、酵素は熱に弱く、50℃前後では働きを失ってしまうので、一般に酵素食品と呼ばれるものは熱を加えない、「生の状態の野菜や果物、肉や魚」のことを指します。

発酵食品とは

酵母やカビなどの微生物の力で、食べ物をより消化しやすい状態に分解したり変化させたりする「働き」を発酵といい、乳酸菌、納豆菌が代表的な例となります。またパンを膨らませるパン酵母や、ビールを生成するビール酵母の働きも発酵に含まれます。

この酵母や、菌による発酵の働きで作られる食品を「発酵食品」といい、食品を消化しやすくしたり、日持ちを良くしたり、人体に良い物質を生成したりしたものです。

両者の違いは、酵素食品が手を加える前の食品(食材)であるのに対し、発酵食品は酵母や菌による働きの後にできた食品だといえます。

酵母は熱や酸に弱い

ヨーグルト
酵母は酵素を含んでいる生き物でいろいろなところに生息している菌=微生物です。乳酸菌や納豆菌などと同じように食べ物を発酵させ、その発酵の過程で人間にとって有用な物質を作り出します。

食品によって酵母を使い分けることで、美味しい食品を作ることができるのです。代表的なものにビール酵母、ワイン酵母、パン酵母などの酵母菌あり、誰もが一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

また、酵母菌は熱や酸に強いので、酵素の弱点をうまくカバーできます。そのため酵母を取り込むと、糖を分解して酵素が排出されるので、体内で酵素がうまく働くことができます。

酵素食品と発酵食品、それぞれの成分の特徴

酵素食品の成分の特徴

さきほども述べましたが、酵素は生き物の体内にあり消化や代謝を助ける働きをする物質です。ですから、その食品がもつ栄養成分(タンパク質やビタミン、ミネラル)がそのまま酵素食品の成分になります。ちなみに酵素自体はタンパク質からできており、タンパク質は熱に弱く、50℃前後で壊れてしまうため加熱する前の生の状態で摂取することが重要になります。

発酵食品の成分の特徴

発酵食品は、酵母菌によって食品が分解されており、その元となる食品がもつ栄養成分に加えて、さらにナットウキナーゼ、乳酸、ポリフェノールなどの人間にとって有用な成分や、アミノ酸やブドウ糖などの旨味成分を含みます。

酵素食品と発酵食品の健康効果とアンチエイジング効果

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酵素食品の体への効果

酵素食品の消化酵素や代謝酵素は、体の中で消化や代謝を助けるとともに、解毒酵素を活性化する活性酸素の働きもあります。

ブロッコリースプラウトの栄養成分には、発がん性の物質を抑える効果を促進します。また、大根はおろすことによって、イソチオシアネートという辛味成分が代謝を活発にしダイエット効果も期待できます。

発酵食品の体への効果

発酵食品の多くは腸内環境を正常にして、腸内細菌が食物の栄養をスムーズに吸収できるようにしてくれます。

それに伴って血流を良くしたり、疲労回復、皮膚や粘膜の保護といった効果も得られます。また、ワインには動脈硬化を抑制、味噌にはコレステロールの抑制や老化防止などの効果もあり、アンチエイジングの食品として知られています。

酵素食品のメリット・デメリット

メリット

メリットとして、酵素食品を摂ると、胃の消化を助け人の体内で作られる消化酵素を節約することができ、余った酵素は体を正常な状態に保つとされる「代謝酵素」にまわすことができます。その結果、免疫力の向上や、皮膚・粘膜の保護などが促進されて健康な体を保つことができます。

デメリット

デメリットとしては、酵素も食品であることから、通常の食事と酵素を摂取するとカロリーオーバーになってしまうということです。また、酵素の働きでデトックス効果が働き、吹き出物などが出る場合もあります。人によっては、酵素が体に合わず、お腹の調子が悪くなるなどの症状が出る場合があります。

発酵食品のメリット・デメリット

メリット

メリットとしては、食材の日持ちが良くなること、元の食品にはない旨味があること、そして整腸作用や血流をよくし、免疫力を高めることです。血管や肌の修復・保護によりアンチエイジングが可能となります。

医師に聞いた「健康のために摂取している食品は?」という質問の4位と5位にそれぞれ納豆とヨーグルトが入っており、発酵食品が健康に欠かせないことが伺えます。(日経メディカル「医師2561人に聞きました 医師が健康のために摂取している食品は?」(掲載日2016/1/28))

デメリット

デメリットは、食べ過ぎてしまことで塩分や糖分を取りすぎてしまうことです。また、アルコールも百薬の長と言われますが、摂りすぎが体に毒なのは周知の事実です。

また、納豆に含まれるリノール酸は、食べすぎると善玉コレステロールの低下を引き起こしたり、抗凝血薬のワーファリンの働きを阻害したりします。1食1パック程度の通常の摂取量ならば問題ありません。

まとめ

体内の潜在酵素は決められた量しか作られず、不足すると老化や、腸内環境の悪化し善玉菌の減少、疲労、免疫力の低下などいろんな症状がでてきます。

しかし、酵素食品や発酵食品を上手に摂ることで不足した酵素を補うことができることが証明されているので、日頃の食生活に取り入れて、習慣化していくことで健康体を維持することができるのではないでしょうか。

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