セルフ脱毛で肌が傷ついて出血する原因と対処方法

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自分で自己処理を行うセルフ脱毛をしているとき、あやまって肌を傷つけ、出血してしまった経験がある方は多いと思います。

今回は、セルフ脱毛で肌が傷ついてしまう原因や、出血した際の対処法について解説していきます。

セルフ脱毛で肌が傷ついて出血する原因

ムダ毛のセルフ処理により、出血してしまう原因は主に2つあります。

肌を切ってしまう

最も手軽なムダ毛ケア方法であるカミソリによるシェービング。

思い立ったらすぐに処理ができ、腕毛や足毛などの広い部分も一気に脱毛できる手軽さから、「昔からムダ毛のお手入れはずっとカミソリ」という方も多いのではないでしょうか。

しかしカミソリは、刃を肌に強くあてたり、間違った方向に動かしたりすると、簡単に切り傷ができ、外出血を起こしてしまいます。

毛穴の奥の毛細血管を傷つけてしまう

毛が硬い脇毛やVラインは、カミソリによる剃り残しができやすい部分。

その点、毛根ごと引き抜く毛抜きなら、黒いポツポツも残らず、カミソリよりも脱毛効果が長持ちします。

しかし、成長期の毛は、毛母細胞や毛乳頭を通して毛細血管から栄養を取りこみながら伸びている真っ最中。

毛抜きでの処理は、そんな成長期の毛を無理やり引き剥がすことなので、毛細血管が傷ついて内出血を起こしたり、毛穴から血が滲み出たりすることがあります。

セルフ脱毛で肌を傷つけて出血するデメリットいろいろ

外出前に出血すると、血が止まるまで服が着られない、メイクができないなど、困ったことになってしまいます。ほかにも、セルフ脱毛による出血にはたくさんのデメリットがあります。

しばらくムダ毛処理ができなくなる

カミソリで肌を傷つけてしまった場合、傷が治るまでその部分の脱毛処理は避けなければいけません。

傷を悪化させたり、カミソリの刃に付着した雑菌が傷口に入って腫れたり化膿したりする危険性があるからです。

埋没毛になることがある

埋没毛とは、皮膚の上に出るはずの毛が、皮膚の下で成長してしまった状態を言います。

出血すると、カサブタができて毛穴を塞ぎます。また、度々傷ができると、肌を守ろうとして角質層が厚くなります。

このように、脱毛によって肌が傷つくと毛が外に出られなくなり、埋没毛になるリスクが高まるのです。

毛嚢炎になることがある

毛嚢炎とは、「ブドウ球菌」という細菌が原因で、皮膚にニキビのような赤い発疹ができる皮膚炎のことです。

ブドウ球菌は普段から皮膚に生息していますが、脱毛によって肌がダメージを受けると、増殖して毛根を包む「毛包」という部分に入り込み、炎症を起こします。

毛嚢炎は放っておいても自然に治るケースが多いですが、皮膚の奥深くまで炎症が広がると、皮膚科での治療や投薬が必要になることもあります。

傷跡が残るケースも

カミソリ負け程度の浅い傷であれば、跡が残ることはほとんどありません。

しかし、あやまってカミソリを横に滑らせ、深く切ってしまった場合は、その後の処置をしっかり行わないと傷跡が残ってしまうことがあります。

出血する可能性があるリスクが高い危険なセルフ脱毛方法

では、どのようなセルフ脱毛が、傷や出血のリスクを上げてしまうのでしょうか。

何も塗らずにカミソリを使う

シェービングの際、面倒くさいからといって何も塗らずに剃っていませんか?乾いた肌は刃がスムーズに滑らず、ひっかかって傷をつける可能性が高くなります。

カミソリを使う際は、シェービングクリームやワセリンなどを塗って、肌への抵抗をできるだけ少なくするのがポイントです。

深剃りや逆剃り

カミソリの刃を肌に強く当てる「深剃り」や、毛の流れに逆らって剃る「逆剃り」。

ツルツルに剃ろうと思うあまりついやってしまいがちですが、肌を傷つける大きな原因となるのでやめましょう。

深剃りや逆剃りせずにきれいに剃るためには、剃り味の良いカミソリを使うことが大切です。

また、1枚刃よりも3枚刃、3枚刃よりも5枚刃と刃の数が多い方が安全性が高く、軽い力でも剃り残しが少なくなるのでオススメです。

カミソリの刃を取り替えない

カミソリの刃は少しずつ摩耗するため、刃こぼれに気づかないまま使用すると、肌を傷つけ出血する恐れが出てきます。

また、傷口に雑菌が入れば、腫れや化膿の原因にもなります。

使い捨てや刃を付け替えるタイプのカミソリは、見た目に変化がなくても2週間を目安に交換しましょう。

もちろん、2週間経たなくても剃り味が悪くなったり、肌にひっかかるような感じがしたり、サビや刃の欠け、カミソリの刃が臭うような場合は、すぐに新しいものに変えましょう。

毛抜きを使い、毛並みに逆らって抜く

毛は先端が細く毛根が太いおたまじゃくしのような形をしています。

狭い毛穴から無理やり大きな毛根を引き抜くことは、それだけで毛穴や周辺の皮膚に負担をかけますが、毛の生えている方向を無視して抜く行為は、さらに大きなダメージを与えてしまいます。

毛抜きを使用する際は、入浴や蒸しタオルで皮膚と毛を柔らかくし、毛穴が開いた状態のときに、毛の流れにそって引き抜きましょう。

ワックス脱毛

薬局に売っている脱毛用シートやブラジリアンワックスは、皮膚の角質層と一緒にはがしてしまうこともあり、毛だけじゃなく、周囲の皮膚にも負担をかけてバリア機能を低下させていく。

その状況になると、少しの刺激でも出血しやすい肌の状態を作ってしまうため、デリケートな肌質の人にとっては、出血リスクの高いムダ毛処理方法であることを覚えておきましょう。

肌が弱い人の除毛剤の使用

除毛クリームや除毛フォームは、アルカリ性の薬剤によって毛を溶かすことで、ムダ毛処理を可能にしています。

ところが、わたしたちの肌は、毛と同じタンパク質でできています。

毛を溶かす除毛剤は肌への刺激も大きいため、「皮膚が赤く腫れた」「毛穴から血が滲んだ」という口コミも少なくありません。

各メーカーが定める使用方法をしっかり守るとともに、事前に必ずパッチテストをして、異常が出ないか確認してください。

カラーリングや化粧品でかぶれやすい人、乾燥肌やアトピーの人、肌に傷があるときや日焼けをしているときの使用は控えた方が良いでしょう。

また、剛毛に悩む女性のなかには、メンズ用除毛クリームを使用する方もいるようですが、男性用は女性にとって刺激が強すぎる場合も多く、あまりおすすめできません。

生理期間中のセルフ脱毛

生理になると、肌トラブルが起きやすくなる方は多いと思いますが、これはホルモンバランスの崩れにより、肌のバリア機能が弱くなっているためです。

加えて、生理中は体温が下がることで血行が悪くなり、代謝が落ちて肌が乾燥しやすくなります。

普段なら何でもないことが刺激になって傷や出血につながってしまうので、セルフ脱毛の際は生理周期を意識し、肌の調子が良いときに行いましょう。

セルフ脱毛で出血しやすい場所

肌が薄い、毛が濃い、剃りづらい部分は、セルフ脱毛の際に出血しやすくなります。具体的にはどの部分なのか見ていきましょう。

陰毛(特にIライン)

陰毛は、デリケートゾーン、アンダーヘア、VIOラインなどとも呼ばれています。Vラインとは正面から見てショーツからはみ出る部分、Iラインは陰部の両サイド、Oラインは肛門周りを指します。

皮膚が薄く毛が濃いVIO部分は、シェービングの際に傷つけやすいのですが、なかでも外陰部にあたるIラインは、角質層がほかの部位に比べて特に薄く、バリア機能も弱いため、最も出血のリスクが高い部位です。

また、Iラインは見えにくいうえ、粘膜に近いため、ちょっとした手元の狂いで傷をつけ出血してしまいます。

ワキ

ワキは皮膚が柔らかく凹凸があるため、カミソリの動きが安定せず、うっかり傷つけてしまいやすい部分です。

毛抜きを使用する際に、短い毛や埋没毛を抜こうとし、あやまって皮膚をつまんでしまい出血するケースもあります。

ひざやひじなどの関節

皮膚が平らなひざ下やひざ上と違って、シワや凹凸があるひざの関節部分。

シワを伸ばすようにして慎重に処理しないと、カミソリがひっかかって出血しやすくなります。

同様にシワがあり、剃る際に無理な体勢になってしまいがちなひじも、傷つけやすい部位です。

男性の髭部分

男性の髭はとても硬く、女性の産毛のようにサッと撫でるようにして剃ることができません。

丁寧に剃ろうとすると、どうしてもカミソリの刃を肌に強くあててしまうため、出血のリスクが高まります。

また、脂性肌の男性はニキビや吹き出物ができやすく、シェービングの際にあやまって傷つけてしまうこともあります。

さらに、会社員にとって髭剃りは、毎日欠かせない日課であるため、日々のダメージが重なり、肌のバリア機能が弱くなっていることも出血しやすい原因です。

セルフ脱毛後に出血しないための予防対策

肌に直接的なダメージを与えるカミソリや毛抜きは、切り傷や出血のリスクが伴いますが、ちょっとした工夫で予防することが可能です。

肌を乾燥させない

水分量が適正で潤いのある肌は、肌のバリア機能が高いので、少々の外部刺激ではダメージを受けません。

もちろん、うっかり失敗してスパッと切るような傷は避けられませんが、カミソリ負けのような小さな傷や出血は、肌の潤いを保つことである程度予防できます。

特に、腕や足は皮脂分泌が少ない部位です。日頃から化粧水や美容液、ボディクリームなどでスキンケアをしっかり行い、肌を乾燥させないようにしましょう。

また、脱毛前のスクラブ剤の使用は、乾燥を招くため避けましょう。

お風呂上がりに脱毛する

お風呂上がりは肌が潤い、毛も柔らかくなるので、このタイミングでのシェービングが肌に最も負担をかけません。

また、入浴後は毛穴が開いているため、毛抜きを使うタイミングとしてもオススメです。

お風呂に入れない場合は、脱毛部位に蒸しタオルをあててじっくり蒸らすと、同様の効果が得られます。

ながら剃りをしない

ムダ毛処理は、夜のリラックスタイムにテレビやDVDを見ながらする方も多いかもしれませんが、「ながら剃り」は思わぬ方向にカミソリを滑らせてしまうことがあり、とても危険です。

刃を横に滑らせるとスパッと深く切れてしまい、血がなかなか止まらないということにもなりかねません。

シェービングは、剃る場所をきちんと確認しながら丁寧に行いましょう。

手が届きにくい部位は無理に剃らない

背中やおしりなど、手が届きにくい部分を剃ろうとして無理な体勢になったり、カミソリを正しく持てなかったりすると、肌を傷つける可能性が高くなります。

IラインやOラインは自分自身では見えにくいため、鏡を見ながら処理する方も多いですが、デリケートな部分だけに他の箇所以上に慎重に行わなければなりません。

手が届かない範囲や見えにくい箇所は、安全な電気シェーバーを使用しましょう。

また、クリニックの医療レーザー脱毛やエステサロンの光脱毛を利用するのも一つの方法です。

出血した場合の止血方法

カミソリで肌を切ってしまっても、大抵の傷は、清潔なガーゼなどを当てて5~10分ほど強く圧迫すれば止まります。

ただ、傷口の確認したくて圧迫を緩めると、せっかく止まりかけた血がまた出てきてしまいます。確認したい気持ちは抑え、最低5分はしっかりと押さえ続けましょう。

出血量が多いときは、傷口を心臓より高い位置に上げてください。脚の場合は横になり、下にクッションなどを置いて患部を高くしましょう。

ティッシュは繊維が傷口に入り込んだり、くっついたりしてしまうので、清潔なガーゼや布を使用しましょう。

傷の大きさや出血の量に応じた治療や対処方法

傷の程度によって、そのままにしていても大丈夫なもの、正しい処置をしないと治りが悪くなったり、跡が残ったりするものがあります。

では、浅い傷、深い傷別に、どのような処置をすれば良いのか見ていきましょう。

カミソリでひっかけた程度のごく浅い傷

切れ味の悪いカミソリで軽く切ってしまった程度であれば、患部を5分間ほどガーゼなどでしっかり圧迫すれば出血は止まります。

切れ味の良いカミソリでスパッと切った場合

カミソリを横滑りさせて切ってしまった場合、出血量が多くなるためビックリしてしまうかもしれません。でも、この場合も圧迫止血が基本です。傷の深さによっては圧迫時間を長めにしましょう。

血が止まったら傷口を水でキレイに洗い、水分をよくふいたあと、傷の面をしっかりくっつけて絆創膏を傷口に対して垂直に貼ります。

このときのポイントは、消毒液を使わないこと。消毒液は菌を殺しますが、同時に傷を治そうとする細胞までやっつけてしまうため、治りが遅くなる可能性があります。

ただ、出血がいつまでも止まらない場合や、化膿して傷口がズキズキと痛み、赤く腫れた場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

肌に傷跡を残さないために気をつけること

カミソリで深く切ってしまった場合、血が止まって傷口がふさがったとしても、跡が残るのではないかと心配な方も多いでしょう。

ここでは、傷跡が残らないようにするためのポイントを3つご紹介します。

紫外線を浴びない

傷が治って再生されたばかりの新しい皮膚は、薄くて刺激に敏感です。そのため、紫外線を浴びるとメラニンが多く生成され、色素沈着が起こって傷跡が残りやすくなってしまいます。

ですから、周りの皮膚と変わらないくらいの状態になるまでは、紫外線対策を怠らないようにしましょう。

ビキニラインなど衣類に隠れる部分はそのままで大丈夫ですが、顔や腕、足など露出している部分は、日焼け止めを塗る、傷テープを貼るなどしてしっかりガードしましょう。

傷口を潤しておく

一昔前は傷の治療と言えば、「傷口を乾かしてカサブタを作り、自然に剥がれるのを待つ」のが一般的でした。

しかしここ数年、傷口の治療の主流はモイストヒーリング(浸潤療法)です。

モイストヒーリングとは、従来のように傷口を乾かすのではなく、傷口から出てくる浸出液という体液を利用して湿らせたまま治す方法。

痛みが少なく、治りが早く、傷跡も残さないというメリットがあります。

モイストヒーリングでは、普通の絆創膏ではなく、キズパワーパッドのようなウエットタイプの絆創膏を使用します。

キズパワーパッドがすぐに用意できない場合は、傷口をよく洗い圧迫止血したあと、食品用のラップにワセリンを塗り、患部に当ててテープや包帯で止めるという方法でも代用できます。

栄養バランスの良い食事を摂る

傷跡を残さないためには、肌の新陳代謝(ターンオーバー)を促すことが重要です。そして新陳代謝を高めるためには、栄養バランスの良い食事を摂ることが効果的です。

中でも特に必要なのは、以下の5種類の栄養素。意識して食事に取り入れましょう。

①タンパク質:筋肉や皮膚を作るもとになる(肉・魚・卵・大豆食品など)
②鉄分:傷を修復するために必要な酸素を運ぶ(青魚・レバー・ひじき・納豆など)
③ビタミンA:肌の新陳代謝や傷口の粘膜の強化に役立つ(ほうれん草・人参・トマトなど)
④ビタミンC:免疫力を強化する(フルーツ全般・キャベツ・ブロッコリーなど)
⑤ビタミンE:皮膚の抵抗力を高める(ナッツ類・大根の葉など)

まとめ

セルフ脱毛による傷跡は、たとえほんの小さなものであっても、自分に自信がなくなったり、コンプレックスになったりする原因になります。

ですから、傷を作らないよう慎重にムダ毛処理をすることはもちろん、万が一肌を傷つけてしまった場合は、出来る限り早く正しい処置をするよう心がけましょう。

また、今回ご紹介した処置を行っても、傷口が痛む、赤くなる、熱を帯びるなどの症状が出た場合は化膿している可能性があるので、早めに医療機関を受診してください。

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