カミソリ負けの原因と治し方

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ムダ毛ケア方法としては最もポピュラーなカミソリでの処理。

2017年にパナソニックが行ったアンケートによると、ワキは63%、腕は73%もの人がカミソリによる自己処理を行っているという調査結果が出ています。

しかし、便利な反面、肌トラブルが起こりやすいというデメリットも。なかでも、カミソリ負けを経験している人は非常に多いことと思います。

そこで今回は、カミソリ負けを起こす原因から、予防法、治療方法までを詳しく解説していきたいと思います。

カミソリ負けとは

カミソリ負けとは、ムダ毛をカミソリで剃った後に起こる肌の炎症を指し、正式には「尋常性毛瘡(じんじょうせいもうそう)」と言います。

ではなぜ、カミソリ負けが起こるのか、それは、カミソリはムダ毛と一緒に表皮の一番上にある「角質層」も削ってしまうからです。

角質層は、摩擦や細菌、紫外線などの外的刺激から肌を守る「バリア」の役割をしています。

しかし、カミソリによって角質層に細かな傷がつくとバリア機能が弱まり、黄色ブドウ球菌などの細菌が入って炎症を起こしてしまいます。この炎症が、いわゆるカミソリ負けです。

カミソリ負けの症状

カミソリ負けには、さまざまな症状があります。どのようなものがあるか、以下の項目でチェックしてみましょう。

  • 剃ったあとが赤くなってヒリヒリする
  • 剃った部分に化粧水などを塗るとしみる
  • 肌が切れて血がにじんでいる
  • 剃ったあとにかゆみがある
  • 赤い発疹または白いボツボツ(膿疱)ができる
  • 剃った部分が白く粉をふいている

除毛後に起こる不快な赤みやヒリヒリ感、かゆみ、発疹などは全てカミソリ負けによるものです。

カミソリ負けの原因

カミソリ負けの原因は主に3つ。1つ目は、カミソリ自体に原因があるもの、2つ目はあやまったカミソリの使い方をしていること、そして3つ目は肌状態に原因があるものです。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.カミソリ自体に問題がある

カミソリは劣化します。長い間同じものを使っていると、刃こぼれやサビによって剃り味が悪くなるため、刃が肌にひっかかって傷をつけてしまいます。

また、ムダ毛処理はお風呂場でしている人も多いと思いますが、カミソリを浴室に置きっぱなしにするのは絶対にNG。

浴室は一見清潔そうに見えますが、温度も湿度も高く、非常に雑菌が繁殖しやすい環境です。

石鹸カスやシェービングクリーム、皮脂などの汚れがついたカミソリを置いておけば、すぐに雑菌が繁殖してしまいますし、濡れた状態にしておくことでサビも生じます。

カミソリで傷ついた肌から雑菌が入ると、炎症が悪化するリスクが高まってしまいます。

2.あやまった剃り方をしている

カミソリを使い慣れている人でも、意外に多いのが、あやまった方法で使い続けているケース。いくら清潔で切れ味の良いシェーバーでもカミソリ負けをしてしまいます。

カラ剃り

肌が丈夫な人でも高い確率でカミソリ負けしてしまうのが「カラ剃り」です。カラ剃りとは、シェービング剤をつけていない乾いた肌に、直接カミソリを使うこと。

刃の滑りが悪いため、肌にひっかかって出血するだけでなく、角質層を傷つけやすく肌の乾燥にもつながります。

逆剃りや二回剃り

「逆剃り」は、根元からキレイに剃れるため、習慣的に行っている人も多いことでしょう。また、よりツルツルに仕上げるため、一度剃った場所をもう一度剃る「二回剃り」をしている人も多いですよね。

しかし、逆剃りは毛の流れと反対方向に刃を動かすことで、毛を引っ張ってしまうため、毛穴や周辺の皮膚を傷つけてしまいます。

二回剃りは、カミソリによって一度傷ついた肌の上に再びカミソリを当てるわけですから、肌ダメージが非常に大きくなります。

3.肌自体や毛質に問題がある

定期的にカミソリを替えていても、正しいシェービングの仕方をしていても、もともとの肌状態や、毛そのものに問題があるとカミソリ負けをしてしまうことがあります。

肌がふやけた状態で剃っている

お風呂で体が温まると、肌も毛も柔らかくなるため、硬い毛でも剃りやすくなります。

しかし、長時間湯船に入り肌がふやけてしまうと、刃が深く入り傷つけてしまいますし、除毛後に湯船に入ると、開いた毛穴から雑菌が入りやすくなってしまいます。

敏感肌や乾燥肌

敏感肌とは、花粉やアレルギー・食生活・ストレスなどさまざまな原因で刺激に敏感になっている肌のこと。

化粧水や洗剤・衣類など、ちょっとしたものが刺激になり、赤みや発疹、かゆみなどが出ます。

一方、乾燥肌とは、水分量や皮脂の分泌量が少ない肌のこと。カサカサとして潤いがなく柔軟性がないのが特徴です。

どちらの肌も刺激に敏感なので、カミソリの使用はおすすめできません。

生理前後や妊娠中

生理前後や妊娠中でホルモンバランスが乱れているとき、また、風邪などをひいて体調がイマイチなときは、肌の免疫力が落ちています。

また、肌の健康を保っている常在菌のバランスが崩れがちになります。

このようなときは、肌トラブルが起こりやすくなるため、ムダ毛処理は体調が万全なときに行いましょう。

毛が硬く濃い部分や剛毛な人

剛毛な人や毛が硬く濃い人は、カミソリ負けをしやすい傾向にあります。

産毛などのやわらかい毛であれば軽い力で剃れますが、男性の髭や女性のVIOラインなどは毛がとても硬く、つい力を入れて剃ってしまいがちです。

すると、刃が角質層をえぐるように削ってしまうため、カミソリ負けするリスクが上がってしまいます。

身体の部位ごとにカミソリ負けした場合の治し方

カミソリ負けを治す際の基本は、まずカミソリでの自己処理を中断すること。そして患部を冷たいタオルや保冷剤などでよく冷やすことです。

冷やすと血管が収縮するため、止血にも役立ちますし、赤みやかゆみも治まります。

症状が軽ければ、これだけで自然治癒することが多いですが、ここでは、痛みやかゆみが強い場合のカミソリ負けの治し方について、部位別に見ていくことにします。

女性の顔(鼻の下・口周りなど)

顔がカミソリ負けでヒリヒリする場合は、冷たい水で顔を洗ってから、保湿クリームを塗りましょう。浸透性の良い化粧水はしみることがあるので使用しない方が良いでしょう。

保湿をしても赤みや痛みがひかないときは、「オロナインH軟膏」がおすすめです。

オロナインH軟膏には、殺菌成分と止血成分が配合されているため、炎症を抑えつつ細菌感染も防げます。また、オリーブ油やワセリンが配合されているので、患部を保護する効果もあります。

男性の髭

カミソリ負けをした際、早く治す1番の近道は患部を触らないこと。しかし、社会人にとって毎日のヒゲ剃りはエチケットですから、治るまで伸ばしっぱなしにしておくわけにもいきません。

そこで、カミソリ負けが治るまでは、カミソリではなく電気シェーバーを使用し、少しでも肌への負担を減らしましょう。そのうえで、皮膚科で薬を処方してもらうのが、最も安心で早く治ります。

皮膚科に行く時間がない場合は、女性の顔同様「オロナインH軟膏」がおすすすめです。

Vラインなどの陰部(デリケートゾーン)

Vラインなどのいわゆるデリケートゾーンは、皮膚が薄いのに毛が硬く濃いため、とてもカミソリ負けしやすい部位です。そのうえ、常に下着の摩擦があるため、1度カミソリ負けができると治りにくい部位でもあります。

除毛後は毛先がちくちくしたり、蒸れるためにかゆみも感じやすいですが、決して掻いてはいけません。我慢できないときは、保冷剤などで冷やし、その後、かゆみ止めや炎症止めの軟膏を塗りましょう。

市販薬でおすすめなのは、デリケートゾーン専用で非ステロイド系の「フェミニーナ軟膏」です。かゆみ、かぶれを鎮め、雑菌の繁殖を抑える効果があります。

また、カミソリ負けができたらできるだけ患部を刺激しないよう、下着は綿やシルクなどの自然素材で締めつけのないタイプを選びましょう。

足や腕

足や腕はムダ毛処理の頻度が高く、また、夏は日焼けによる乾燥、冬は湿度の低下による乾燥が原因で、カミソリ負けしやすい部位です。

カミソリ負けが治るまでは、ボディソープの使用は中止し、お風呂もシャワーだけにしましょう。湯船に入ると傷口に雑菌が侵入する恐れがありますし、体が温まることでかゆみが生じてしまいます。

また、広範囲にわたって赤く腫れている場合は、刃のサビや欠けにより雑菌が入ってしまった可能性があります。

患部が熱をもっているようなら、保冷剤などで冷やして鎮静したあと、「オロナインH軟膏」をのせるようにしてつけます。化膿している場合、感染予防の効果がある「テラ・コートリル軟膏」もおすすめです。

ただし、数日しても症状が改善されなければ、使用を中止して皮膚科を受診しましょう。

ワキ

ムダ毛処理の頻度が高く、くぼみがあるワキは、カミソリ負けをしやすい部位です。制汗剤の使用を中止し、肌にやさしいタイプのローションなどでしっかり保湿をして様子を見ましょう。

痛みやかゆみが治まらないときは、他の部位同様、「オロナインH軟膏」を塗ってください。

ただし、赤いニキビのようなものができたときや、ワキ全体が赤く腫れているときは、毛嚢炎ほか、細菌に感染している可能性があるので、皮膚科を受診しましょう。

背中

ポリエステルなどの化学繊維は、肌を刺激しかゆみが増すことがあります。インナーは綿やシルクなどの天然素材のものを着用しましょう。

フリース素材のパジャマは暖かいですが、こちらも素材は化学繊維なので、カミソリ負けが治るまでは避けた方が安心です。

そして、背中のような広い部位のカミソリ負けにおすすめなのが、伸びの良い「オーデクリームS」です。有効成分のステアリン酸グリチルレチニルが、肌のほてりを抑え、乾燥を防いでくれます。

手の甲や指

手の甲や指がカミソリ負けした場合は、患部を刺激しないよう、指輪などのアクセサリーはつけないようにし、ハンドクリームでこまめに保湿ケアをしましょう。

また、洗浄力の強いハンドソープの使用は控える、食器洗いをするときはゴム手袋を着用するなどして、乾燥や刺激を避けると早く治ります。

カミソリ負けに効くオススメの治療薬

カミソリ負けに効果のある薬局で購入できる市販薬、病院でもらえる処方薬をご紹介します。

市販薬

「身体の各部位ごとのカミソリ負けした場合の治し方」の章でもご紹介している、薬局やドラッグストア、ネット通販などで手軽に購入できる薬です。

オロナインH軟膏

オロナインH軟膏には、殺菌作用のあるクロルヘキシジングルコン酸塩液と、止血作用のあるラウロマクロゴールが配合されています。

カミソリによってできた細かい傷を殺菌消毒することで炎症を抑えたり、出血を止める効果が期待できます。

すりこまずに、のせるようにやさしく塗るのがポイント。カミソリ負けになりやすい人は、ひどくなる前の予防策として常備しておくと安心です。

テラ・コートリル軟膏

ジョンソン&ジョンソンから販売されているテラ・コートリルには、皮膚の炎症を抑えるステロイドと細菌を殺す抗菌薬が配合された軟膏です。

テラ・コートリルのステロイドは、5段階の強さのうち最も弱いランク。効き目が穏やかなので、髭剃りの際にできた顔や首のカミソリ負けにも使用可能です。

それでも、やはり長期使用には適してないないので、4~5日使用して症状が改善されないようなら皮膚科を受診しましょう。

処方薬

カミソリ負けの症状で皮膚科にかかったときに、処方されることの多い薬です。

アズノール

軽度のカミソリ負けに処方される「アズノール」。ステロイド剤ではないため、効き目がおだやかで副作用の心配もほとんどなく、ほぼ全身に使用できます。

赤みや腫れなどを抑える抗炎症作用、傷口を覆う創傷保護作用があります。

リンデロンVG軟膏

さまざまな皮膚疾患に処方される「リンデロンVG軟膏」。

ステロイド成分と抗生物質を含む軟膏で、炎症が進んだり、化膿してしまったカミソリ負けにも効果を発揮します。

リンデロンVG軟膏のステロイド成分は、5段階のなかで3番目の強さに当たる「ストロング」ランク。

長期にわたる使用や、顔やワキ、デリケートなどの皮膚の薄い部分への使用は、副作用のリスクが高まります。医師の指導通り、正しく使いましょう。

カミソリ負けが完治するまでの期間はどれくらい?

カミソリ負けは、肌質などによって個人差がありますが、軽度であれば2~3日で自然治癒するケースがほとんどです。

赤みやかゆみが強い場合でも、適切な処理をすれば、同じく2~3日もあれば症状は落ち着きます。

ただし、肌が弱いと1週間ほどかかることもありますし、カミソリ負けをしているにも関わらず脱毛処理を続ければ、症状がひどくなることもあります。

痛み・かゆみ・赤みが増す!カミソリ負けの悪化リスクがある対処法

カミソリ負けになってもすぐに対処すれば、長くても1週間程度で症状は改善します。しかし、あやまった対処をすると悪化するリスクがあるので注意しなくてはいけません。

カミソリ負けの悪化リスクがある対処方法は、以下の通りです。

ムダ毛処理を続ける

カミソリ負けしているにも関わらずムダ毛処理を続けていると、角質層がどんどん傷つき、肌のバリア機能が失われてしまいます。

傷口から雑菌が侵入し、さらに症状が悪化する恐れがあるので、肌が健康な状態になるまでは、カミソリ・毛抜き・脱毛ワックス・除毛クリームなどいずれの自己処理もお休みしましょう。

どうしても気になる場合は、ムダ毛処理方法のなかで唯一肌への負担が少ない電気シェーバーを使用しましょう。

保湿ケアをしない

カミソリ負けで赤みがあったり、肌がヒリヒリしているときは、余計なものを塗らない方が良いと思う人も多いでしょう。

しかし、カミソリ負けは、肌表面がはがれたり傷ついたりしている状態です。

角質層は、水分が体外へ蒸発するのを防ぐ働きもしているため、カミソリによって角質層が傷つくと、肌が乾燥しやすくなります。

乾燥したままにしておくと、紫外線や衣類のスレ、髪の毛が肌に触れるなどの外部刺激に敏感になり、かゆみや炎症がひどくなってしまいます。

刺激の少ない化粧水や乳液、クリームなどでしっかり保湿をしましょう。

ただ、カミソリ負けをしているときは、普段使っている化粧水などでは滲みることがあるので、その場合は、ワセリンがおすすめです。

ワセリンは、浸透せずに肌に膜を作り、水分の蒸発を防いだり外部刺激から守ってくれる働きがあります。

カミソリ負け用ではない薬を使う

カミソリ負けをした際、「とりあえず何か家にある薬を塗っておこう」という考えは危険です。症状に合っていない薬を塗ることで、改善するどころかカミソリ負けが悪化してしまうことさえあります。

薬はきちんと効能を確認し、分からない場合はむやみに使用しないようにしましょう。以下に、特に注意したい薬をご紹介します。

ニキビ治療薬

ニキビ治療薬には、できはじめの白ニキビ、炎症が進んだ赤ニキビや黄ニキビなど、ニキビの状態によってさまざまなタイプがあります。

そのなかで、注意が必要なのは皮膚の脂肪分を吸収する成分が含まれているもの。肌を乾燥させてしまうため、カミソリ負けの治療薬としては適していません。

ステロイド軟膏

アトピー性皮膚炎などに処方されるステロイド剤には、アレルギー症状を抑える”免疫抑制効果”があるのですが、同時に正常な免疫反応も抑えてしまうため、雑菌に対する抵抗力が弱くなってしまいます。

ステロイド剤は、カミソリ負けの処方薬として使用されることもあり、正しく使えば高い効果を発揮します。

ただし、注意すべき点も多いので、使用の際は説明書をよく読み、分からない場合や薬剤師さんに相談しましょう。

不規則な生活を送っている

不規則な生活を送っていると肌の抵抗力が下がり、カミソリ負けを起こしている患部の炎症がなかなか治りません。

一見関係ないように思えますが、肌の健康と日々の生活は密接な関係があります。

質の良い睡眠をとると、肌の新陳代謝に重要な成長ホルモンがきちんと分泌されますし、体調を整えることで肌の常在菌のバランスが整い、肌の調子も良くなります。

カミソリ負けの悪化による肌トラブルと治療法

たかがカミソリ負けとあなどり、きちんとした処理をしないで放置しておくと、悪化してしまうことがあります。

ここでは、カミソリ負けからどのような肌トラブルに発展するのか、また、その場合、どのような治療法があるのかを解説していきます。

埋没毛

埋没毛とは、皮膚の下で毛が成長してしまうこと。

カミソリで削られた肌を修復しようと薄いカサブタができたり、カミソリの刺激から肌を守るために角質層が硬くなったりしたために、毛の出口がなくなってしまうことが原因です。

埋没毛は放っておいても害はありませんが、たくさんできると剃り残しがあるようで見た目が良くありません。

ただ、無理にピンセットなどでほじり出すと傷がつき、炎症を起こす可能性があります。

気になる場合は、ピーリングやスクラブなどでやさしくマッサージし、古い角質を除去することで、埋もれた毛が出やすくなります。

※参考⇒脱毛後に埋没毛となる原因とならないための予防対策

毛嚢炎(毛包炎)

毛嚢炎は、「黄色ブドウ球菌」や「表皮ブドウ球菌」というもともと肌にいる常在菌が、バリア機能の弱くなった毛穴に入りこむことで起こります。

ニキビのような赤い発疹ができますが、多くの場合、数日で自然治癒します。

なかなか治らない場合は、毛穴の深いところで炎症が起こっている可能性があり、放置すると化膿したり、痕が残ったりすることがあるので、薬局で購入できる市販薬を使用しましょう。

おすすめは、毛嚢炎のような化膿性皮膚疾患に効果的な「フルコートf軟膏」や「ベトネベートN軟膏AS」。どちらも抗生物質配合で即効性があります。

ただし、5日ほど使用しても改善されない場合は、皮膚科を受診しましょう。

※参考⇒脱毛後に毛嚢炎となる原因と治し方

色素沈着

肌は、摩擦や炎症、紫外線などの刺激を受けると、黒色のメラニンという物質を作り、バリアとなって肌を守ろうとします。

通常メラニンは、肌の新陳代謝とともに排出されますが、強い刺激を受けたり、長期間刺激を受け続けると排出が追いつかなくなり、肌に蓄積されて色素沈着してしまいます。

刺激をストップさせれば、基本的には時間の経過とともに薄くなっていきますが、頻繁にカミソリでのムダ毛処理をしたり、傷があるのに構わず処理を続けたりすると、何年も消えない黒ずみになることもあります。

気になる方は、美白効果のあるクリームやサプリメントを服用することで、定着を予防することができます。

ただ、濃くなってしまった色素沈着の改善には時間がかかります。化粧品やサプリメントでは、なかなか効果が出ない方は、高いシミ消し効果のある「ハイドロキノン」を皮膚科で処方してもらいましょう。

色素沈着を取る方法としてはほかにも、薬品を塗布して古い角質を除去し、肌の新陳代謝を促すピーリングや、レーザー治療もあります。

※参考⇒医療レーザー脱毛後に色素沈着ができる原因と対処方法

カミソリ負けにならないためにはどうすればいいの?

カミソリ負けをしてしまうと、しばらくムダ毛処理ができなくなるだけでなく、痛み出たり、ときには治療が必要になることもあります。

そうならないために、カミソリ負けしないための予防方法や対策をご紹介します。

ムダ毛処理の事前準備をしっかりする

カラ剃りは、肌に非常に大きなダメージを与えます。剃る前は必ずシェービングフォームやクリームなどを塗りましょう。

そうすることで、刃の滑りが良くなり、肌への摩擦が少なくなって、ダメージを最小限に抑えられます。

カミソリを使用するタイミングとしては、入浴後10分程度経ってからがおすすめ。肌や毛がやわらかくなっているため、軽い力で剃りやすくなります。

お風呂に入れない場合は、ホットタオルを脱毛部位にしばらく当てると同様の効果が得られます。

ただ、入浴中や入浴直後は肌がふやけており、刃で傷つけてしまう危険性があるので避けましょう。

正しくカミソリを使う

カミソリ負けをしやすい剃り方としてあげられるのが、「逆剃り」や「二回剃り」。どちらも、毛穴や角質層に傷をつけてしまいます。

カミソリは、毛の流れにそって優しく滑らせるように剃るのが基本。うまく剃れないからといって、力を入れたり、流れに逆らって剃ったり、同じ場所を何度も往復させてはいけません。

濃い毛を処理をする場合は、3枚刃や4枚刃など刃の枚数が多いシェーバーを選ぶと良いでしょう。1枚刃よりも、刃にかかる力が分散されるため、軽い力でも根元からキレイに剃るこることができます。

清潔で切れ味の良いカミソリを使う

使い捨てタイプでも、替え刃タイプでも、使用期限は2週間ほどです。

古いカミソリは切れ味が悪く、何度も肌の上を滑らせたり力を入れてしまったりするので、肌に細かな傷がたくさんついてしまいます。

さらに、長く使っていると菌も付着しやすくなるため、細かな傷から菌が侵入して炎症を起こしてしまいます。

「もう少し使えるのでは?」という気持ちがカミソリ負けにつながります。もったいないと思っても2週間使用したら、見た目に問題がなくても新しいものと交換しましょう。

注意したいのは、ホテルや旅館などにアメニティとして置いてあるカミソリ。こちらは、長期利用を想定した作りにはなっていないので、1~2回使用したら処分しましょう。

常に清潔で切れ味の良い状態で使っていれば、カミソリ負けになるリスクはぐんと抑えられます。

アフターケアをしっかりする

カミソリを使用した後の肌は、とても敏感になっているので、アフターケアをしっかり行いましょう。

まずは、冷やした清潔なタオルで肌を冷やして鎮静させます。こうすることで、炎症やかゆみを未然に防ぐことができます。

その後は、刺激が少なく保湿効果の高いローションやクリームを塗って、肌の潤いを保ちましょう。

保湿ケアを欠かさない

ムダ毛処理後すぐのスキンケアは当然のことながら、普段から肌のコンディションが良い状態をキープすることも、カミソリ負けを防ぐのにとても有効です。

入浴後は、たっぷりの化粧水で肌に水分を補ったあと、クリームでフタをして水分が逃げないようにするのがおすすめです。

特に空気が乾く冬場は、ひざ下が粉をふいたようになる女性も多いでしょう。カミソリを使う頻度も高い場所なので、朝起きたとき、帰宅後など、乾燥していると思ったらこまめにクリームを塗りましょう。

ムダ毛処理は体調や肌の調子の良いときにする

妊娠中、生理中、風邪をひいているときなどは免疫力が弱くなっているため、カミソリ負けを起こしやすくなります。

また、もともと肌荒れをしているときや、日焼けをして肌がほてったり乾燥したりしているときも、肌が敏感になっていることから、炎症を起こしてしまいます。

カミソリでのムダ毛処理は、体調や肌の調子が良いときにしましょう。

電気シェーバーを使用し、カミソリでのムダ毛処理の回数を減らす

カミソリ負けをしないために最も効果的な方法は、カミソリを使う頻度を減らし、ダメージを受けた肌をしっかり休ませてあげることです。

理想は2週間に1回程度ですが、脇やひざ下など、2週間も放っておけない部分は電気シェーバーをメインに使用することをおススメします。

カミソリのように刃が直接肌に当たらないため、肌への負担が最小限に抑えられます。

まとめ

カミソリ負けを防ぐためには、以下の4点を守りましょう。

①清潔で切れ味の良いカミソリを使う
②剃る前に肌と毛を温めて柔らかくする
③シェービング剤を使用する
④保湿ケアをする

こういったことに注意し、毛の流れにそってやさしく剃るようにすれば、カミソリ負けのリスクは大きく減らせます。

ただ、事前ケアやアフターケアが面倒な人、肌が弱くしっかりケアしていてもカミソリ負けしてしまう人は、光脱毛やレーザー脱毛を受けるのもおすすめです。

自己処理の必要がなくなることで、カミソリ負けの原因を根本からなくすことができます。

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