キャビテーションとは何なのか?その安全性とエステコースを選ぶ際に知っておきたい3つのポイント
「切らない脂肪吸引」とも呼ばれる、人気が高い最新エステのキャビテーション。
脂肪吸引したかのように脂肪が減ると評判ですが、噂が一人歩きしているところもあり
- 脂肪がなんで減るの?
- 最新のエステっていうけど安全なの?
- 実は痩せないって口コミがあるけど?
なんて疑問もでてきます。
この記事では、キャビテーションとは何なのか?からはじまり関連する疑問の全てに答えます。
更に、キャビテーションのコースを選ぶ際に知っておきたい3つのポイントを紹介するため、この記事を読み終えるころにはあなたが考えているエステと契約して大丈夫なのか、ダメならどうしたらよいのかも分かります。
泡で脂肪細胞を破壊して減らすキャビテーション
キャビテーションとは、超音波によってできる泡を利用して脂肪を減らすエステのことです。
痛みや腫れがなく安全なことから人気があり、今では大手のエステサロンならほぼどこでも受けられます。
泡で脂肪細胞を破壊する仕組み
脂肪は中性脂肪という中身を入れている、カプセル状の「脂肪細胞」が集まってできています。
ここに超音波の振動をあてて泡を生じさせ、細胞膜とよばれるカプセルの膜になっている部分を破壊するのがキャビテーションです。カプセル外に流れ出した中身の中性脂肪や壊れた細胞膜は3日~4日かけて自然の代謝で消費や分解排出されます。
このようにキャビテーションは脂肪細胞というカプセル自体の数を減らすことができるため、脂肪吸引のようだと言われます。
今までのエステよりもリバウンドしにくくセルライト解消にも効果的
カプセル状の「脂肪細胞」は3.3倍まで大きくなって中性脂肪を貯めこむため、中身の中性脂肪を溶かし出して脂肪細胞というカプセルを小さくするのが今までのエステでした。
小さくなった脂肪細胞はまた大きくなる可能性がありますが、キャビテーションは脂肪細胞の数自体を減らすため、今までのエステよりリバウンドしにくいのが特徴です。
脂肪や老廃物、水分がたまりコラーゲン繊維が絡まって固くセルライト化した脂肪細胞であっても、細胞膜を破壊すれば無くすことができます。
それに、泡の発生場所によってはセルライト化している部分をはがすこともできるため、セルライト解消効果も抜群です。
キャビテーションは安全で心配のいらないエステ
キャビテーションを知ったときに心配されることに、次の4つがあります。
- 痛くないの?
- 脂肪細胞って破壊しても大丈夫なの?
- 他の細胞を一緒に破壊してしまわない?
- キーンという音が聞こえるらしいけど?
先に結論を言ってしまうと、全て心配いりません。
キャビテーションで心配な4つのことQ&A
超音波の振動が体内を伝って頭に響いて聞こえる骨伝導音なので心配要りません。
骨伝導音イヤホンと同じ仕組みで、音の大小や不快に感じるかは個人差があるため、まずは体験して感じてみましょう。
1つ1つ説明してきましたが、キャビテーションはイタリア・スペイン・アメリカの大学で安全性が確認されています。
それに、次のことからもキャビテーションが心配いらないことが分かります。
キャビテーションのトラブル報告や勧告はない
超音波を利用して脂肪を無くす他のエステにはトラブル報告や勧告がありますが、キャビテーションにはありません。
例えば、超音波の熱を利用したハイフ(HIFU)は火傷や痛み、出血などのトラブルが発生しています。国民生活センターにハイフについて相談した人が6人以上いて、2017年3月に注意喚起がなされています。
そのため、ハイフを検索するとこのように関係するページが3つ表示されます。
でも、ハイフと同じようにキャビテーションを国民生活センターのWebページから検索すると…
当てはまるページは0ページ、キャビテーションでのトラブルや注意喚起は何もありません。
キャビテーションは新しい技術とはいっても、日本に2013年頃に入ってきたため、エステで使われるようになってから既に5年以上経っています。
5年以上多くのエステサロンで行われているのにトラブルの事例がないということからも、キャビテーションは安全といえます。
キャビテーションのエステコースを選ぶ際に知っておきたい3つのポイント
キャビテーションを受けるエステサロンを選ぶ際に知っておきたい3つのポイントについて解説します。
- 導入しているマシンの周波数が20kHz~70kHzの間
- 「キャビテーションで体重が減る」と言われない
- ラジオ波とマッサージがセットで1回3万円以下
導入しているマシンの周波数が20kHz~70kHzの間
ちょっと難しい話になってしまいますが、1秒間に何回振動するかを表す周波数という数字があり、脂肪を減らすのに効果的なキャビテーションの周波数は20kHz~70kHzと分かっています。
そのため、エステサロンで用いられる代表的なマシンの周波数は27kHz~60kHzです。
マシン名 | 周波数 |
---|---|
キャビフル | 27kHz~30kHz |
3MAXビューティ | 32kHz~38kHz |
キャビスリム | 35kHz~39kHz |
キャビゼロ | 38kHz |
キャビタライズ | 40kHz |
ウルトラキャビテーション-RF | 40kHz |
キャビリポDEX | 50~60kHz |
ただ、キャビプラスやキャビスパRFコアEXといった家庭用キャビテーションマシンの周波数は330kHz~360kHzなように、周波数が20kHz~70kHzの間ではないキャビテーションマシンも存在します。
体験を申し込む前にエステサロンの公式ページでキャビテーションの周波数が20kHz~70kHzの間なのを確認するのはもちろん、もしも書いてない場合は体験時にマシンの周波数を聞いてくださいね。
「キャビテーションで体重が減る」と言われない
キャビテーションは脂肪を減らしますが、体重はそんなに減りません。
また小難しい話が出てきてしまいますが、脂肪の比重は0.9のため、脂肪を0.5キロ減らすには556ミリリットル脂肪を減らす必要があります。
この「体重は減らない」のが、口コミで「キャビテーションは痩せない」と書かれている正体です。
メジャーで測ると細くなっていくのが分かりますが、身体に負担がかからない程度に脂肪をすこーしずつ無くすため、見た目にハッキリ変化が現れるまでは1ヶ月以上かかります。
キャビテーションメインでエステに通うなら、体重はあまり減らないと思ってくださいね。
そもそも、キャビテーションで破壊された脂肪は3日~4日かけて排出&消費されるため、体験してすぐなら脂肪はほとんど身体に残っています。
「キャビテーションですぐに脂肪も体重も減る」と思わせるエステは契約第一になっているため、キャビテーション自体が良さそうでも契約はしない方が良いでしょう。
ラジオ波とマッサージがセットで1回3万円以下
ざっくり金額を先に伝えると、キャビテーションの相場は1回あたり1.5万円~3万円とエステの中でも高めな部類です。
高額なのには2つの訳があります。
- キャビテーション効果を最大にするためのケアがセットになる
- キャビテーションはマシン価格が高い
実は、脂肪細胞を破壊だけして放っておくと、周りの脂肪細胞に中性脂肪が再吸収されてしまう可能性があるため、キャビテーションの効果を最大にするには代謝を促すケアが必要になります。
特におすすめなのはラジオ波(別名RF波・高周波)とハンドマッサージ(別名ドレナージュ)との組み合わせです。なぜこの組み合わせが良いのか知りたい方は次の記事も読んでみてくださいね。
ところで、エステサロン用のキャビテーションマシンは…例えば、先ほど紹介した「3MAXビューティ」なら260万円もします。
昔ながらのエステの「温め→ラジオ波→マッサージ」といった代謝を促すコースに「キャビテーション」が追加されれば、その分高くなるのは仕方ないといえますね。
まとめると、キャビテーションの効果を考えて受けるなら「キャビテーション+ラジオ波+マッサージ」のセット価格が1回あたり1.5万円~3万円のところなら高過ぎず適正価格です。
まとめ
最後に、ここまで見てきた内容をまとめます。
キャビテーションとは、超音波を当てて発生する泡を使って脂肪細胞を破壊し、脂肪細胞自体を減らすエステです。
5年以上多くの人が受けているのに、トラブル報告や勧告がなく安全なケアといえます。
通おうか考えているエステが次の3つのポイントをおさえているなら、すぐに申し込んでしまっても大丈夫です。
- 周波数が20kHz~70kHzの間のマシンを使っている
- 「キャビテーションで体重が減る」と言われない
- ラジオ波とマッサージがセットになって3万円以下
ただ、キャビテーションのコース契約は高額なため、契約となると迷うかもしれません。
考えていたエステサロンが3つのポイントをクリアできていなかったときはもちろん、そんなときも他のエステサロンに体験に行きましょう。
キャビテーションの体験の相場は3千円~5千円とかなり安いですし、2~3ヶ所体験に行って比較して考えるとより満足度が高まります。
体験先を決めるのに役立つランキングの記事も書いたので、参考にしてくださいね。